一言で「在宅ワーク」といっても、具体的にどのような仕事があるのか意外と知られていません。在宅ワークをスタートする前に、仕事内容や報酬の基準などを知っておくと安心できます。今回そして次回の2回にわたって、在宅ワークの仕事の種類を紹介します。

シンプルな作業が中心の「データ入力」

データ入力は、作業の仕様がシンプルなものが多い点から、在宅ワークデビューの方でも取り組みやすい仕事のひとつです。

●入力するデータ内容はいろいろ

データ入力は、エクセルやアクセスなど、発注者から指定されたフォーマットに、仕様どおりに入力作業を行う仕事です。アンケート入力・集計や経理伝票の入力、給与計算補助など、データの種類はさまざま。日本語カナの文字入力か、テンキーだけを使う数字のみの入力かなど、作業の難易度で1件あたりの報酬単価も変わります。

●報酬単価は低め、在宅ワーク初心者がチャレンジしやすい

1件あたりの報酬単価は低めのものが多いですが、シンプルな仕様と作業が多いのも特徴。基本的なパソコン作業ができれば、在宅ワークが初めてでも挑戦しやすいので、「自分にどんな仕事が向いているかまだわからない」という方が、在宅ワークの第一歩としてやってみた、というケースも多いです。

●データ入力に向いているのはこんな人

データ入力は単純作業ですが、正確性と集中力が重視されます。また、ある程度の作業ボリュームで受注していくには効率的な作業スピードも必要なので、丁寧で几帳面な性格の人におすすめです。

文章力が活かせる「ライティング」

主にWebサイトに掲載する記事を作成する仕事です。Webライターの需要は高く、実績を積んで報酬アップにつなげていくことができます。

●文字数、ジャンルはバラエティに富んでいる

特定の人物にインタビューを行って執筆する取材記事や施設やお店を紹介する記事、ECサイトの商品紹介文章の作成など、さまざまなタイプの案件があります。案件の内容によっては、写真撮影ができると仕事の幅が広がるものや、画像の編集スキルが必要なものもあります。

●ライティングに向いているのはこんな人

いろいろなテーマの記事を書きこなしていきたいなら、幅広い知識やトレンドの認識があったほうが有利です。ライティングに向いているのは、物事への好奇心、探求心が強い人といえるでしょう。また、記事で述べる内容は、きちんと下調べをする必要があります。リサーチのスキルがある人も、ライターの素質充分です。

●報酬単価は数百円から万単位までと幅広い

報酬額は記事内容の難易度や1記事あたりの文字数などから設定されています。
ワードやエクセルのフォーマットに入力して納品することが多いので、基本的なパソコン操作ができれば環境の面ではすぐにでもトライすることができます。初めは商品紹介で100文字前後など、文字数が少なく取り組みやすいものを、慣れてきたら少しずつ文字数を増やしてスキルアップし、同時に報酬アップもはかっていくとよいでしょう、

「Web制作」など専門技術を活かす仕事

在宅ワークのなかには、Webデザインをはじめとした、専門的な技術を活かした仕事もあります。

●専用ソフトや作業環境の準備が必要

Web制作やプログラミング、Webデザイン、CADやDTPオペレーターなどは、専用ソフトとそれを使いこなす知識やスキルが必要です。ほかの在宅ワークと比べて、パソコンのスペックもある程度のレベルで準備する必要があり、たとえば「在宅でWebデザインをやっていこう」と決めた場合、先行投資としてある程度の環境準備が必須となります。

●Web制作や関連した仕事に向いているのはこんな人

「Webデザイナーに憧れていたから」と、未経験で飛び込むのはなかなか難しい仕事です。過去にWeb制作やそれに関する仕事の経験がある人、経験がなくても勉強をしていた人が、イコール向いている人といえるでしょう。また、常に最新技術が開発されているWebデザインやプログラミングの世界は、技術力の向上が継続して求められます。できることとできないことを認識し、請け負うことが可能な仕事を見極められる人も、向いているといえるでしょう。

●専門性が高い分、報酬は高め

環境準備や専門知識などが必要な分、報酬はほかの仕事より高めのものが多いです。求職の際には職務経歴として過去に手掛けたデザインや、コーディングできるプログラム言語など、実績をアピールするとよいでしょう。オリジナルな仕事の要素が高くなると、報酬額の交渉も自分で行うことができるようになります。

空いた時間を有効活用できる「採点業務」

通信教育のテストのマルつけや小論文問題の添削など、採点業務も在宅ワークでできる仕事です。手書きからWeb上で完結するものまで、いくつかの対応方法があります。

●求められるスキルに幅がある仕事

単純な○×をつける仕事もあれば、講師的な役割を担う添削指導員としての採点業務もあります。どんな採点の仕事かによって、求められるスキルは大きく違ってきます。

●採点業務に向いているのはこんな人

学習塾などで生徒さんが書き上げた回答用紙をチェックする仕事です。採点に間違いがあってはいけませんから、「正確性がある人」が向いています。また、たくさんの回答と向き合い、手元でコツコツと作業を進めるので、多めの数を請けたときでも納期に向かって計画的に作業できる人が長続きする傾向があります。採点業務は、長く継続できる仕事につながりやすいので、焦らず自分に合った業務内容なのかきちんと見極めましょう。

●採点内容で報酬額は異なる

○×をつける単純な作業とスキルが必要になる添削とでは報酬がぜんぜん違ってきます。
応募を検討するときには、報酬額と採点内容、必要スキルをしっかり確認しましょう。

スキルや時間に合わせて選べる在宅ワーク

在宅ワークの仕事は、簡単なものから専門性の高いものまで、その種類はさまざまです。何からはじめたらよいかわからない人も多いと思いますが、まずは簡単な仕事を少量受注し、発注者との相性をみながら量を増やしていきましょう。自分のスキルに合った仕事を選び、徐々に仕事の幅を広げていくことをおすすめします。時間をかけてステップアップしていくことで自信にもつながるでしょう。

また、在宅ワークは自宅でできる仕事ですが、締め切りに追われることも多いので、家族の協力と理解は欠かせません。仕事の内容だけでなく、業務のボリュームや報酬などをトータルで考えて、在宅ワークと家庭と両立できるか、家族と話し合うことも大切です。

文・秋山祐子/株式会社キャリア・マム


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