在宅ワークの仕事を探すには、インターネット経由以外にも方法があります。それは、自分で自分を売り込む「営業」です。今回は、仕事が見つかりやすい営業先と営業のコツ、自己PRの作成をはじめとした準備について紹介します。

これまでの面識を活かす

在宅ワーカー、そして発注者も活用している受発注の方法に、「面識を活かす」というものがあります。

発注者は「面識がある」人に安心感を持つ

在宅ワーカーが、全く知らない発注者に営業をかけるのは勇気のいることです。実は、それは発注者側も同じ。営業をかけてきた在宅ワーカーがいても、初対面の相手に発注するのは勇気と覚悟がいるものだ、ということを認識しましょう。こういった点から、面識がある、人となりがわかっている人に仕事を頼みたい、という思いが強くなるのです。

以前の勤め先は有力なアプローチ先

在宅ワークをはじめるときに、転職や出産、転居などを理由に退職した企業や店舗などがある場合は、有力なアプローチ先となります。一度、「在宅で担当できる仕事はないか」と問い合わせてみるのもよいでしょう。以前の勤め先であれば、企業や業務内容などは把握しているものです。在宅ワーカーとして仕事を請け負うときに、よく知っている先から受注すると認識のずれがなく、仕事がスムーズに進みます。もともとの勤務先なら、お互いの人柄や仕事ぶりをわかっているので安心な面が多いです。

知人にもさりげなくアピールを!

日ごろから、知人や友人などに「私、在宅ワークしているの」「今、○○を勉強中」など、自分がやっていることを積極的に宣伝しておきましょう。話したときは何もなくても、何かのきっかけで仕事に結びつくことがあります。

以前の勤め先や知人の紹介で実際に仕事を受注するとなったら、ひとつ注意すべきなのは、お互い知っているということから「甘えが出やすい」という点です。せっかくつかんだ仕事です。品質や納品スケジュールなどについて、「これくらいは大丈夫だろう」という考えを持たないように、注意しましょう。

仕事に出会える!セミナーへ参加しよう

「在宅ワークに興味はあるけれどやっぱり不安」「インターネットでうまく仕事を探せない」という方は、在宅ワーカー向けのイベント・セミナーや、フリーランスの人が集まる異業種交流会に参加してみましょう。

セミナーやイベントの種類と特徴

在宅ワークをはじめたい人向けのセミナーやイベントには、さまざまなものがあります。
主催者(自治体、民間など)や開催意図をきちんと確認したうえで、参加しましょう。

・スキルアップセミナー
在宅ワークの基礎や探し方、確定申告の方法、特定スキルの知識などを学ぶセミナー。受講に面接を要するものもある

・体験セミナー
ライティングやデータ入力など、在宅ワークの実際を体験するセミナー。在宅ワークでどんな仕事があるのか、求人を見ただけではイメージもつかめない、という方におすすめ

・マッチングイベント
仕事を依頼したい発注者と在宅ワーカーが集まり、互いに条件が合うかどうかなどを話してマッチすれば受注まで進むイベント。名刺やポートフォリオ(作品集)、職務経歴書などを持参し、気になる企業に積極的に手渡す

・交流会
在宅ワーカー同士が集まり、情報交換をする場。意気投合し、グループワークに発展することも。名刺を持参し、積極的に手渡したほうがよい

各セミナーでは、初心者から上級者まで幅広い年齢層の在宅ワーカーが集まります。参加すると、仕事に出会えるだけではなく同じ仲間にも出会えて、良い刺激にもなります。マッチングイベントに参加するときは、名刺は必需品です。在宅ワーカーの場合、住所など連絡先が個人情報となる部分があり、名刺にどこまで記載するかは個人の自由ですが、最低限メールアドレスは記載していないと、仕事にはつながらないと認識しましょう。また、服装は必ずしもスーツである必要はありませんが、ジャケット着用が無難です。

どこでも役立つ!自己分析・自己PRのコツ

仕事を得るためには、相手(発注者や採用担当者)に自分をよく知ってもらうことが大切です。キャリアがあるワーママでも自己PRがうまくできないと、良い仕事には出会えません。まずは自己分析をし、そのうえで的確なPRをしていくと効果的です。

ステップ1 自分の気持ちと向き合う

「在宅ワークをはじめたい」と思う背景には、どんな思いがありますか?働きたいという気持ちをしっかり持っているのか、というところから確かめてみましょう。ポイントは、「私は……」というように、必ず主語を私にして、素直な気持ちをできるだけたくさん書くことです。

  • 私は、子育てを優先させたい
  • 私は、社会の役に立ちたい
  • 私は、月に●万円収入がほしい
  • 私は、長く働き続けたい

など

ステップ2 職歴やスキルの棚卸し

持っている資格、経験した仕事や物ごと、長所や得意分野などすべてを書き出しましょう。子どもの保護者としての活動や地域活動から身についたスキルなども含め、思いつくだけ書き出しましょう。


大学生時代 日本文学の研究、ボランティア活動、海外旅行、喫茶店でのアルバイト
会社員時代 書類作成、電話対応、接客、新人教育
ワーママになってから 幼稚園や保育園、習い事などでの役員活動(経理、イベント準備など)、自治体の活動(町内会の広報)

ステップ3 写真付きの自己PRを作成する

今まで書き出した内容をもとに、自己PRを作成します。ポイントは、単なる自慢で終わらせないことです。「相手が求めているものと自分との関連性」「自分はこういう面で役に立てる」という点にフォーカスし、発注者に合わせて書くと良いでしょう。さらに、顔写真を入れると印象がグッと強くなります。

人脈が仕事を呼ぶ!自分も相手も大切にする付き合いを

インターネットがどんなに普及しても、結局のところ仕事は人と人との信頼で成り立っているものです。勤務先、地域、ママ友達など身近なネットワークから「在宅でできる仕事はありませんか?」と声をかけてみましょう。こういった人脈は、仕事はもちろん、時に子どもの病気など、いざというときの頼もしい存在となることもあります。そして、発注者からスカウトされるような在宅ワーカーを目指して、魅力的な自己PRをしていきましょうね!

文・一宮しのぶ/株式会社キャリア・マム


在宅ワーク, 転職 について「ままのわ」で聞いてみよう。