2人の子供を育ててきて思うことは、自立した子に育つかどうかは、本当に親次第だなあということです。子供が困らないように先回りしてばかりしていると、自分で考えて行動できない子になってしまいます。中学生、高校生になって自立した子供に成長していないとき、大変なのは親のほう。経験から思う、自立した子に育てるときに気をつけたいことについて話してみます。

先回りして指差し確認

自分の子育てを振り返ってみれば、一人っ子時代が長かった長男には、必要以上に手をかけていたように思います。朝の準備でも、次に何をすればいいか分かっているのに、用意がはかどりません。

なかなか行動できないのは、自分で考えていないから。というより、考える余裕を与えず、決まった時間に家を出発するために、「トイレ行った?」「歯磨きした?」と先回りして指差し確認していました。言われたらやるけれど、言われるまでやらない。自立とは無縁の子供にしてしまったのは、親の私に原因がありました。

結局は親がやってくれる

何度言われても、怒られても本人が変わらないのは、ブツブツ言いながらも親である私がフォローしてしまっていたから。これにつきます。怒りながらも最後の最後で突き放し切れないとこがあり、子供もそれが分かっているから甘えてしまう。この悪循環が、自分で考えて行動できない、親に依存する子にしてしまったのだと思います。

トイレに行っていいかどうかの判断ができない

長男は遊びに夢中になるとトイレに行きたいのもがまんして、むずむず身体を動かしながら遊び続けるような子でした。私が「トイレ行く?」と聞いて失敗しないように仕向けていたのでしょう。家で遊んでいるのにも関わらず、長男が「トイレ行っていい?」と聞いたときはショックでした。

トイレに行くかどうかを自分で決められない。自分で決めて行動することがあまりにも少なかったために、今トイレに行っていいかどうかの判断ができない子になってしまったのです。「おもらししたら困るからトイレに行きたいときは勝手に行っていいよ。お外にいるときはトイレに行くって言ってからにしてね」。それからは思わず先回りして言いたくなる自分をぐっと抑えて、「自分で考えて・決めて・行動する」ことが増えるように促していきました。

「手伝ってくれて助かった」という言葉は子供にひびく

次男の場合、私の仕事が忙しかったこともあり、小学校入学前には自然と自分のことは自分でやるという習慣が身に付いていました。親がやってくれないから、自分でやるしかなかったのかもしれません。

スーパーで買い物をした帰りに重い荷物を持って駐車場まで歩いているときに「僕が大きくなって荷物持ってあげたら、お母さん助かる?」と聞かれたことがあります。「うん、すっごい助かる!じゃ、これ持ってもらおうかな?」と小さな荷物を預けると、とても誇らしい顔をしていました。お手伝いにしても、「洗濯畳んで」「お風呂洗って」とお願いするより、してくれたことに対して「ありがとう、助かったー」と感謝の気持ちを伝えるほうが、忙しいお母さんを助けようという気持ちになってくれたように思います。

その一言をぐっとガマン!

長男は自立するまでにかなり時間がかかりましたが、中学生になってクラブチームでサッカーをするころには、大好きなコーチに怒られたくないから、忘れ物がないか自分でチェックするようになりました。学校なら忘れ物をしていってもいいと思っていた訳ではないのでしょうが、要するに、やろうと思えばできるということ。まずは、「忘れ物ない?」という言葉をガマンすることから始めてみてくださいね。

(文・上野典子)


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