雇用されない働き方である在宅ワーカーは、主に自宅で作業を行うので、さまざまな誘惑に負けないセルフコントロール力が重要になります。時間管理や客観的な自己分析ができないと、効率的に在宅ワークを行うことは難しいでしょう。今回は、在宅ワーカーに必要な心構えをご紹介します。

甘えはNG!在宅ワークの「仕事」は結果が全て

在宅ワークの仕事は、発注者と直接顔を合わせて業務の打ち合わせをする機会はあまりありません。そのため、仕事の成果物が全てであり、次の仕事につながるかは結果が全てのシビアな世界です。

在宅ワークは、求められている依頼内容を正しく理解し、期限までに成果物として納品できることが大前提になります。たとえば、データ入力の仕事であれば、入力ミスがないこと、ペース配分を間違えず納期を守ることが大切になります。また、ライティングの仕事であれば、文体や表記、文字数などのライティングルールにのっとって、テーマをまとめることがポイントになります。

よい仕事をするためには、自分の仕事のスキルを客観的に分析することが大切です。また、「何ができて、何ができないのか」「ひとつの案件にどれだけの時間が必要か」など、自己管理、自己評価をする力も仕事の結果と大きく関わってきます。

在宅ワークを始める心構え4か条

さあ在宅ワークを始めよう、というときに、次の4か条を意識してみてください。背伸びしすぎず、できることからコツコツと。そして対応はこまめに!がポイントです。

  • まずは小さい仕事から始め、確実にこなしてステップアップを
  • 得意なことや前職での経験を活かす
  • 無理な仕事を安易に引き受けない
  • 発注者と顔を合わせないからこそコミュニケーションを密に

誘惑に負けない「セルフコントロール術」

周囲の眼が届かない自宅では、仕事をサボるのは簡単です。そのため、在宅ワークでは集中して仕事をする環境を整えることが必要不可欠ですが、オフィスと違って自宅での環境作りは容易なことではありません。なぜなら、テレビやスマホ、録画していた番組、友人からの電話、お菓子に昼寝など、自宅には、数え切れないほどの誘惑があるからです。
そんな自宅を「仕事場」にするためには、環境整備と集中するために意志を固くするセルフコントロールが重要です。

ワーキングスペースの確立

自宅内に、「ここが私の仕事場所」といえるワーキングスペースを作りましょう。誘惑に負けてしまいがちな方は、たとえばテレビから離れた場所にする、近くにスマホを置かない、などの環境作りが有効です。

カフェやコワーキングスペースを利用する

カフェやコワーキングスペースを使って仕事をするのも気分転換になります。在宅ワーカーが利用しやすく、近ごろ増えている「コワーキングスペース」とは、在宅ワーカーや起業家など個人で利用できる共同の仕事場です。Wi-Fi環境が整い、パソコンの持ち込みが可能なので仕事に集中できます。コワーキングスペースでは、在宅ワーカーの利用者との出会いもあり、情報交換の場としてもおすすめです。自宅とは違って周りの目があるので、よい意味で緊張感があり、仕事に集中できます。

メイクなどで気持ちの切り替えを

自宅で作業をするときに、たとえば始業前はきちんとした服装に着替える、必ずメイクをするなど、自分で「ここからが仕事だ」と気持ちを切り替えられる行動、ジンクスのようなものを持つとよいでしょう。家事をしながら、テレビを見ながら……ではなく、オンタイムのスイッチになるような行動で、サッと気持ちを切り替えて仕事にのぞむことが大切です。

自分を律するためのセルフコントロール術は人それぞれです。自分に合う方法やアイテムをうまく取り入れて、オンオフの切り替えを上手にできるようにしていきましょう。また、在宅ワークは通勤がない分、運動不足になりがちです。適度な運動を取り入れて、健康管理も気にかけていきたいですね。

先送りはNG!余裕を持った「時間管理」を

在宅ワークを行ううえで、時間管理力は必要不可欠です。家事や育児など仕事以外に割く時間と仕事にかけられる時間を分け、「自分が仕事に集中できる時間は何時間なのか」を認識するところからスタートします。

在宅ワーカーを目指すワーママが意識したい時間管理のコツ

受注した仕事はしっかりこなして実績を積むために、無理のないスケジュールを組めるようにしましょう。

【ポイント】

  • 自分のスキルで、できるかどうか判断できない仕事は請けない
  • 自分や家族の急な体調不良などを見越して、余裕を持って仕上げる
  • 「仕事をしない日」「仕事をしない時間」を必ず作る
  • オフのときは仕事を気にせず息抜きをする
  • 万一納期に間に合わない可能性が出たらすぐに発注者に連絡して調整する

在宅ワークは、請け負った案件を納期までに仕上げなければ報酬にならない仕事です。「間に合うかも」と自己判断したにもかかわらず、ギリギリになって「できませんでした」という事態はあり得ません。仕事を欲張らず、余裕を持ったスケジュールを組むことで発注者の信頼が獲得でき、結果的に長期的な仕事につながっていきます。

信頼につながる在宅ワーカーとしての心構え

在宅ワークは自由度が高い反面、自分にかかる責任も大きい働き方です。家で楽に働けるという甘えを捨て、セルフコントロールや時間管理をしっかり行う心構えを大切にしましょう。自宅で働くためには、「仕事場」としての環境を整備し、誘惑を断ち切る意識が必要です。納期を過ぎてしまったり、求められている品質に満たない成果物だったりすると、仕事として認められず、当然報酬は発生しません。長期的なスパンで在宅ワークを続けていきたいのならば、仕事のスキルや時間の使い方を客観的に評価してセルフマネジメントができることが求められます。

文・秋山祐子/株式会社キャリア・マム


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