(提供:本多さおり)

子どもがオモチャで遊んでいる姿は、見ていて心が和みますが、それだけでいられない自分がいますよね。危ないことをしないかと目を離すことができませんし、散らかされたオモチャの片付けにうんざりしてしまうかもしれません。

ままのわの読者の方からも、こんな投稿がありました。

2歳と0歳の子どもがいます。
部屋をきれいにしても、2歳児があっというまに汚くしてしまいます。
子どもが散らかしても、子ども自身で片付けできる収納方法を教えてほしいです。

 

そこで、今回は3歳と1歳のお子さんがいる、整理収納コンサルタントの本多さおりさんに、散らかされた部屋についてのアドバイスをいただきました。

■目指すべきは、“気分が乗ったときにお手伝い”できる収納

まずは、先輩ママとして本多さんにアドバイスをいただいたのは、2歳の子どもでは自分一人で最後まで片付けるのはなかなか難しいということ。まだまだ気分にムラがある年頃なので、気分が乗ったときには一緒に片付けてくれる。そのぐらいの地点を目標にすればよいのではないかということでした。

これは、保育園や児童館などでも目にする光景ですが、「おかたづけの時間です」って先生が声をあげて、子どもを巻き込んで一緒にオモチャをしまっていることがありますよね。こうして、遊びの一環のように、子どもがおかたづけをしたくなる雰囲気を作ってみてはいかがでしょうか。

「うちでも『お母さんはブロックで、あなたは車ね。どっちが先に終わるな?』というと、気分が乗った日には張り切っておかたづけしてくれますよ」と話す本多さん。そこで重要になるのが、子どもでも簡単におかたづけできる環境を作るということだそうです。

■おかたづけをシンプルにする3つのポイント

子どもも、そして大人も簡単に片付けられる環境を作るには、いくつかのポイントがあると本多さんは話しています。まずは、大前提になるのが、手間がかかったり、頭を使うような収納方法は避けること。以下のような状態はNGといえるでしょう。

  1. 子どもが物を散らかす場所と、それをしまう場所が離れている。
  2. 物をしまう場所が細かく分類されている。
  3. 同じ種類のものを必ず一か所にしまおうと無理している。

1については分かりやすいですね。例えば、子どもがリビングで遊ぶとしたら、オモチャをしまう場所はリビングに置いておくということです。

2については、大人目線で良かれと思って、例えばプラレールのレールを直線、カーブなどで全部小分けにする……といった感じです。これは使うときには欲しいものがすぐに取れて便利ですが、片付けるときには、さてこれをどこにしまうのか? いちいち考えるのに時間がかかりますし、収納方法を子どもやパパなどと共有しづらくなります。

そして、本多さんが一番大きなポイントとして挙げていたのが3でした。これは、物を使用頻度で分類して、頻度の少ないものは別の場所に分けておくということ。本多さんの家では、子どもをリビングで遊ばせているそうですが、リビングに置いてあるオモチャ箱にしまってあるのは、子どもが今興味をもっている一軍のオモチャだけ。二軍のオモチャ(最近遊び飽きてきたものや、まだ年齢的に早いものなど)は別の場所にしまっていました。

「子どもは手に取れるものは何でも興味をもって散らかそうとしますが、その量を減らしておけば、散らかる量も最小限にできます。子どもが遊ぶリビングはなるべく広く場所を取りたいので、空きスペースの確保にも有効ですね。子どもが一軍のオモチャに飽きてきたら、ときどき二軍のオモチャと入れ替えれば、新鮮さが蘇ってまたよく遊びだしたりします。おもちゃの買いすぎストッパーにもなり、いろいろと良いことがありますよ」

■意外と万能なオモチャ箱のメリット

(提供:本多さおり)

先ほど紹介したように、本多さんの家ではリビングにオモチャ箱を置いていました。これが意外と万能なのだと、本多さんは話しています。

「保育園や児童館のオモチャ収納を見てみると、どこも箱型の収納用品を多用しています。オモチャ箱のよいところは、玉入れ感覚でポイポイと物がしまえること。キャスターを付ければ場所も移動できるので、散らかした場所に移動させることもできます」

本多さんの家のオモチャ箱は、さらに中がバスケットで小分けされていて、それぞれに車やフィギュアなどが分類されていました。本多さんによると、これ以上に分類しようとすると、物をしまうのに頭を使うようになってしまうのだとか。さらに、しまうときに物があふれないように気遣わなくても済むように、収納には少し余裕をもたせるのがポイントとのことです。バスケットで小分けされているのにも理由があって、もしも散らかしているものが一種類だけなら、それが収納されたバスケットだけを、散らかった場所に持っていけますよね。

こうして、簡単に物がしまえるオモチャ箱を作ったことで、本多さんの家ではどんなに子どもがオモチャを散らかしても、3分あればおかたづけができるようになりました。これなら、どんなに子どもがオモチャを散らかしていても、片付けの手間を気にせずに見守れそうですね!
 

 

 

 

 

 

【Profile】
本多 さおり (ほんだ さおり)

整理収納コンサルタント。ひとりひとりに合った「片付けがラクで長続きする収納方法」の提案が人気。夫、長男(3歳)、次男(1歳)の4人暮らし。主な著書に『片付けたくなる部屋づくり』(ワニブックス)、『赤ちゃんと暮らす』『とことん収納』(共に大和書房)がある。
『暮らしは今日も実験です ―子どもと暮らす。母さんの工夫65― 』(大和書房)2019年2月21日発売。


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