近ごろ人気のプチ起業。なかでも注目を集めている「ハンドメイド作家」とは、どんな人たちなのでしょうか。今回は、会社員から転身してハンドメイド作家となり、在宅ワークでハンドメイドにちなんだライターもしている久場さんに、お話を伺いました。

―いま、在宅で取り組んでいるお仕事について教えてください。

帆布のバッグや布小物作品の制作・販売です。インターネットサイトやイベントを通じて作品の販売活動をしたり、お裁縫が苦手なママのために、入園入学グッズのオーダー制作を行ったりしています。

合わせて、ネット上での販売のために文章力を上げたいと考え、住まいのある自治体が主催する、在宅ワーカー向けのwebライティングセミナーを受講したことがきっかけで、ハンドメイドサイトのライターとして、毎月の定期的な執筆や特集記事の取材・執筆などの活動も併せて行っています。

―どうして在宅で作家活動や在宅ワークをしようと思ったのですか?

Facebookを通じて、会社員や店舗、教室を持つ“自営業”とは違う“個人事業主”という働き方を知りました。

長年正社員として働き、子どもが生まれて職場復帰した第一子(長男)1歳の時からは、繁忙期である月初めの4日間は、22時まで残業をしないと担当業務が完了しない環境で約7年働いていたんです。

長男が小学2年生の時に、月初めの繁忙期に朝から咳き込んでいたものの“休めない”という思いから、学校に行ってほしいと説得すると、ストレスからか咳が激しく止まらなくなり救急車を呼ぶ事態に。大事には至らなかったものの、それがきっかけで家族に負担をかけ、時間を拘束される働き方とは違う働き方をしようと模索しました。

自分にできることは何だろうと考え、20年近く趣味でバッグを作っていたことが生かせるのではと思い、在宅でハンドメイドを仕事にすることに決めたのです。

―それまでの仕事といまの仕事を比べて、よかったこと、困ったことは?

会社員時代は、専門商社で貿易事務として、主に輸入中心の業務を行っていました。
専門性が高く、おもしろい仕事でしたが、担当が縦割りで私が休むと物流がストップしてしまうので、突発的なお休みをすることが難しい環境でした。
とはいえ、小さな子どもがいるので突発的な休みも発生してしまい、周囲に迷惑をかけてしまうことも多かったんです。
今思うと、子どもを産んでからは、いつもどこかに心苦しい思いを持ちながら働いていました

在宅ワークに転向して一番よかったのは、時間の融通が利くという点です。
そして、困ったこと、悩んだことは、収入の面です。
会社員の時は仕事に拘束された時間で給料が支払われていたのに対し、在宅ワークは成果物に対して報酬が支払われます。仕事に慣れないうちは時間ばかりかかるのに収入は会社員のころに比べると大幅に減ってしまい、この選択は正しかったのだろうかと悩むこともありました。

―在宅ワークで目指していくところを教えてください。

趣味で始めたハンドメイドで起業することができ、そこから派生して、ライターとしての仕事も担うようになった現在。ハンドメイドも、書くことも好きなことでしたが、会社員時代は、好きなことが自分の仕事につながるとは思ってもみませんでした
会社員時代より、在宅ワークを始めてからの方が、いろいろな考え方の人々と出会う機会が増え、働き方や生き方に関する自分の「考え方の幅」が広がったのを感じます。

困ったこと、悩んだことでもお伝えしましたが、会社員時代より大幅に収入が減り、精神的に不安定になった時期もあったため、現在は月10日ほど派遣社員として外勤をしながら、作家活動、在宅ワークをしています。今の私には、このバランスがちょうどいいみたいです。

これからも、私は在宅でできることはここまでという枠を決めずに、いろいろなことにチャレンジしていきながら、在宅ワークの比率を増やしていけるような働き方をしていきたいです。

―これから在宅ワークを始めたい方に向けて、ひと言

在宅ワークは、時間の管理を自分でしっかりしないと常に仕事をしているような状況になるデメリットがあります。そこを踏まえたうえで在宅ワークを始めれば、会社勤めより時間が自由になり心に余裕を持つことができます。
家族との時間や、自分のための時間を大切にしたいままのわユーザーの皆さんにお勧めの働き方ですよ!

-編集後記―

「好きなことを仕事に」。これは、誰しもが一度は夢見ることではないでしょうか。今回、久場さんにお話を伺って感じたのは、本当にイキイキとしていること。在宅ワークに転身して、会社員時代にはなかった悩みを経験しながらも、働き方や生き方を掘り下げて、自分の道筋を作っていく。これこそが、在宅ワークならではの、創造性のあるおもしろさだ、と再認識しました。

文・ 株式会社キャリア・マム


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