うちの親は“まだ元気” “介護はまだ先”と思っていても、その時は突然やってきます。
介護を経験して「介護になる前に介護保険のことを知っておけば良かった」と思う人は多いようです。
介護は初動が大切です!
親が元気なうちに「介護保険」のことを学んでおきましょう!

介護保険ってそもそも何?

40歳以上の人が被保険者(加入者)となり保険料を納め、その保険料と公費(税金)を財源として、介護が必要な高齢者とその家族を社会全体で支える合う仕組みとして作られた制度です。

介護保険を利用できる年齢は何歳?

介護保険は65歳以上の人が日常生活を送る為に支援や介護が必要な場合、「介護保険サービス」を利用できます。

例えば、70歳の親が脳出血で入院、退院後は自宅での療養を考えているが、後遺症が残りリハビリが必要。このような場合、「介護保険サービス」を利用してリハビリや日常生活のサポートを検討していくことができます。また、自宅の改修の補助などもあります。

あまり知らせていませんが、介護保険は高齢者だけてなく、40歳から64歳の方で「末期がん」「関節リュウマチ」など加齢による16種類の「特定疾病」により介護が必要になった場合にも、介護保険サービスを利用できます。

介護保険はすぐに使えるの?

「介護保険」は「健康保険」と違って“利用するための申請”が必要です。
申請後“どのくらい介護が必要か”が審査され、「要介護度」が判定されます。
判定で“支援や介護が必要な状態”と認められた場合、「要介護度」に合わせて「介護サービス」の利用を検討していきます。

介護保険の申請はどこでできるの?

【申請はどこに?】
介護保険を利用する本人が住んでいる市区町村の「市役所」や「区役所」の介護保険を扱う窓口にて利用の申請をします。

【窓口の名称は?】
申請窓口は役所の「介護保険課」や「高齢者支援課」または、「地域包括支援センター」など市区町村によって異なります。

☆訪問前にWEBサイトで「(介護保険を利用する本人が住んでいる)市区町村名 介護保険 申請」と検索することをお勧めします。

【申請できる人は?】
介護保険の申請の手続きができるのは、介護保険を利用する本人、または家族です。

☆ご本人の申請が難しい状態や、ご本人と離れて暮らしているなどの事情で申請の手続きが難しい場合、「地域包括支援センター」や「介護施設(入所している場合)」などで代行してくれます。
☆申請手続きで困った場合は、「(介護保険を利用する本人が住んでいる)市区町村名 地域包括支援センター」で検索し、そこに問い合わせをしてみましょう。

申請する時に持っていくものは?

  1. 要介護(要支援)認定申請書(市区町村の窓口もしくは、WEBページから入手可能)
  2. 介護保険被保険者証(本人が40歳から64歳の場合は、健康保険証)
  3. マイナンバー

☆「介護保険」も「健康保険」と同様に「保険証」があります。
親御さんが65歳以上の方は、「介護保険って、持っている?」など聞いて、どこに保管しているか確認しておくといいでしょう。

☆ご家族が申請に行く場合は、印鑑などが必要になります。地域により書類が異なる場合がありますので、窓口に連絡をして必要書類を確認してから行くといいでしょう。

申請書を提出した後の流れは?

要介護(要支援)認定書類の提出をした後は、市区町村の調査員が自宅や病院・施設などを訪問し、介護が必要な人の心身などを調査にきます。と同時に主治医が意見書を作成します。
その内容をコンピューターや、専門家が審査・判定し、要介護認定の結果がでます。

  • 申請書類の提出から結果通知まで約1ヶ月かかります。
  • 大切なことは、訪問調査の時に同席することです。
  • 介護が必要な方がプライドなどで“普段はできないことでも「できます!」”と答えてしまうことが珍しくありません。
    ご本人を傷つけないためにも、普段の様子をメモして調査員に渡すといいでしょう。
  • 主治医の意見書の作成は費用がかかりません。
  • 介護保険を利用する本人が「入院」している場合は、入院中に手続きすることをオススメします。
    そうすることで、病院への訪問になり自宅を片付けるなどの負担の軽減につながり、また退院後の準備がスムーズになります。

結果通知の内容は?

審査・判定により、重い順に「要介護1~5」「要支援1・2」「非該当(自立)」のいずれかに認定されます。認定の結果により、受けられるサービスの内容が異なります。

  • 「要介護1~5」の場合、「介護保険サービス」が利用できます。
  • 「要支援1・2」の場合、「介護予防サービス」が利用できます。
  • 「非該当(自立)」の場合、地域の支援事業が利用できます。

☆認定結果に納得がいかない場合は、不満の申し立てが行えます。
申し立てができる期間は通知を受け取った翌日から60日以内なので、早めに手続きしましょう。

介護のサービスの種類などは、次回以降に書いていきます。
介護保険のサービスを受けるには、時間も手間もかかります。事前に知識がないと、すべて手探りで進めなければならず、パニックになることもあります。

この記事を読んでいただいたことで、なんとなくの流れを理解していただけたと思います。
いざという時は「(介護保険を利用する本人が住んでいる)市区町村名 地域包括支援センター」に相談して、手続きを進めていくと覚えておきましょう!

介護は事前の知識や、先手先手に動くことが負担軽減につながります。

専門家 高橋 佳子 width= ■専門家プロフィール:高橋 佳子
ケアポット株式会社代表取締役社長。介護のリアルコミュニティ「だれでもKAIGO部」部長。自身の親の介護の経験を活かし「かいご」に楽しさをプラスする!をテーマに活動。


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