東京都心では、約140年続く観測史上初の10日以上連続真夏日が記録されるなど、例年以上に暑くなりそうな今年の夏。 “夏らしい”といえばそうなのですが、問題は「体調管理」です。これから多くの被害が予想される「熱中症」の症状とその対策をあらためて確認しておきましょう!

熱中症のおもな症状は?

はじめに、熱中症が疑われる症状をおさらい。熱中症の初期症状は、おもに以下のようなものが挙げられます。

めまい・立ちくらみ

熱中症の初期症状ともいわれている「めまい」や「立ちくらみ」。場合によっては、一時的に失神することもあるのだとか。これらは、ひとつずつ症状が出るというよりも、倦怠感や頭痛、吐き気を伴うことが多いそう。ほかに、「顔のほてり」も初期症状のひとつといわれています。

手足の異常

手や足の筋肉がつったり、しびれたり、痙攣したりする場合は、熱中症の恐れあり。こうした症状は、運動中などによく見受けられますが、運動中は体内に熱がこもりやすいため、なおさら熱中症を疑ったほうがよさそう。

倦怠感

体がだるい、力が入らないというのも、熱中症の症状のひとつ。吐き気や頭痛を伴う場合は、熱中症の疑いが濃厚です。

いつもと違う汗のかき方

汗の量が異様に何度拭いても汗が止まらない、反対に全然汗が出ないなど、普段の汗のかき方とは明らかに違う場合は、熱中症の可能性あり。

重症化するとこんな症状が…

熱中症が重症化した時には、話しかけても反応がない、返答がおかしい、まっすぐ歩けないなど意識が朦朧としたり、自分で水分補給ができなかったりなどの症状があることも。
また、熱中症の初期症状が出た時点で、体は汗をかいて体温を下げようとしますが、重症化した頃にはすでに体内の水分がなくなり、40度以上の高熱が出ることもあるそうです。

熱中症の意外な症状には「手足の冷え」「生あくび」

その他上記のような症状以外にも、様々な体の異変が起こる可能性もあり、注意が必要です。たとえば、手足の冷え。熱中症になると、脳や体の体温調整機能がうまく働くなることによって、手足などの末端の冷えや寒気を感じることもあります。

また、生あくびが頻発する場合も要注意。あくびが出る要因は、医学的にまだ解明がなされていませんが、アメリカのプリンストン大学とアリゾナ大学の研究結果では、あくびと脳の温度には相関性があることが判明しているそう。

あくびによって脳へ血流を増加させることによって、脳にたまった熱を血中に逃し、脳の温度を冷やすというわけです。

もしも生あくびが頻発していたら…。熱中症で脳の温度が高くなっているという可能性も考えられますので、注意しましょう。

「皮膚がかさつく」場合は熱射病を併発している可能性も

また、体温が異常に上昇しているにもかかわらず、発汗もなく皮膚が乾燥している場合は、熱射病の可能性もあります。

熱射病は、高温な環境下に長時間さらされ、大量に発汗することによって体内の水分と塩分が不足し、脳の体温調整機能がうまく働かなくなるという状態のこと。

人間は体温が上昇した際には発汗を促し体温を下げるという、生体恒常性を持ち合わせていますが、それも脳が正常に働いているから。自分自身で体温調整ができない状態の場合、急いで体を冷やす必要があり、危険な状態なので注意が必要です。

熱中症を防ぐためにできること

熱中症にかかった場合、どんな症状があるのかを確認してきましたが、何より大事なのはそもそも熱中症にかからないこと。そのためにできることって?

こまめな水分補給・塩分補給

喉が渇いていなくても、こまめに水分補給をしておくことが、熱中症予防の第一歩。汗をかくと、水分と同時にナトリウムなどの塩分も体から抜けてしまうので、塩分補給もあわせてしておくと◎。ミネラルウォーターではなく、スポーツドリンクにすると、水分と塩分の補給が一度にできるのでおすすめです。特に外出時には、自宅から飲み物を持って出ると、いつでも水分補給ができて安心!

規則正しい生活

熱中症だけでなく何事にも通じることですが、バランスのよい食事や良質な睡眠を心がけるというのも熱中症予防のひとつ。規則正しい生活を送ることで、体の機能が正しくはたらき、熱中症にかかりにくい体になりますよ。

熱中症に関連する情報に耳を傾ける

たとえば「気温や湿度が高いと熱中症になりやすい環境」というのは想像できますが、自分がいる部屋(場所)の室温や湿度にまで目を向ける人は少ないのでは?

室温が高いことがわかれば、エアコンを付ける、カーテンを閉めて日差しを遮るなど対策ができます。自分が置かれた状況を把握するというのは、熱中症を予防するために大事なことなのです。また、今の時期、テレビのお天気コーナーでは「熱中症の危険度」を教えてくれます。こうした情報に耳を傾けることで心構えにもなるので、ぜひ意識してみてください。

自分でできる対策はまだまだたくさん!

上記以外にも、通気性のいい素材でできた衣類にする、外出時は必ず帽子をかぶる、熱中症対策グッズを活用するなど自分でできる熱中症対策はたくさんあります。すぐにでも始められるものもあるので、自分なりの対策を考えてみましょう!

ママやパパの声掛けが子どもの熱中症対策

乳幼児はまだ体温調節が上手ではないし、園児や小学生くらいの子どもは外で元気いっぱい遊んでいても水分補給を忘れてしまうなど熱中症にかかりやすいそう。そのため、ママやパパが気にかけてあげることが予防につながります。ただし、“子どものことばかり”で自分の熱中症対策を疎かにするのはNGです!

(文・三軒茶屋すみ子/考務店)

熱中症について学ぼう
https://www.netsuzero.jp/learning

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