この時期になると増え始める「台風」。9~10月頃まで続く台風シーズンですが、2016年には台風10号の甚大な被害や、7月末に発生した台風12号が異例の経路を進み、今後も動向が気になるところ。2018年の台風の数は多いor少ない、どっち? まずは過去の統計から、その傾向を探ってみることにしました。

台風の発生数は平年並みの予想

ウェザーニュースで6月28日に公開された記事によると、今年の台風の発生数は27個前後と予想されています。ちなみに、過去5年の台風発生数は以下の通り。

過去5年間の台風発生数

・2013年…31個
・2014年…23個
・2015年…27個
・2016年…26個
・2017年…27個

2013年は31個と多かったものの、それ以降は25個前後を推移しており、今年予想されている27個は平年並みであることがわかります。

ただし、この数値はあくまでも発生数。なかには途中で消えてしまう台風もあるので、上陸数はまた別です。

長く居座る“長寿台風”に要注意!

台風の発生数は平年並みの予想ですが、今年の台風は、発生から消滅までの期間が長い“長寿台風”になる可能性があるといいます。そのキーワードは「ラニーニャ現象」と「エルニーニョ現象」です。

・ラニーニャ現象
…太平洋赤道域にある日付変更線付近から南米沿岸にかけての海面水温が平年よりも低い状態が続く現象

・エルニーニョ現象
…太平洋赤道域にある日付変更線付近から南米沿岸にかけての海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象

ラニーニャ現象が春ごろに落ち着いたものの、秋にはエルニーニョ現象の発生が予想されています。エルニーニョ現象が発生すると、長寿台風が発生しやすくなると言われているんです。

長寿台風は、ほかの台風に比べ動きが不規則で進路予想がしづらいため、油断は禁物! 被害を最小限に抑えるには、常にその動向に注目しておいたほうがよさそう。

時期によってルートが変わる!? 本州への接近は9月頃

今年の台風は、8月と9月以降でルートが変わることも予想されています。

・8月
…平年よりも外回りのルートで、沖縄から中国大陸に抜けるルート、または東シナ海を北上するルートが多くなる予想

・9月以降
…偏西風が南下し、本州付近に向かうルートになる予想で、関東に接近しやすくなる見込み。

9月以降は、本州に接近する可能性が高まりますが、先述のエルニーニョ現象が発生すると、秋ごろの台風発生は平年よりも少なくなる傾向も。ルート的には危険性は高まりそうですが、発生数が減少すれば上陸の可能性も下がるので、油断はできませんが、「今年は特に警戒」というわけではなさそうですね。

“もしも”に備えておこう!

「発生数は平年並み」「9月は発生数が減少」など、今年の台風予想を見てきましたが、あくまでも予想です。“もしも”に備えて、家族で避難先を確認する、非常用品を蓄えるなど対策しておけば、不安も軽減できるのではないでしょうか。

(文・三軒茶屋すみ子/考務店)

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