「死後離婚」をご存知ですか?配偶者が亡くなった後に婚姻関係を終了することですが、近年増加傾向にあるそうです。「死後離婚」をするための方法から、そのメリットやデメリット、ままのわに寄せられた声から分かるママたちの本音をご紹介します。

「死後離婚」とは?

「死後離婚」という言葉はマスコミによる造語で、実際は配偶者が亡くなった後に離婚することはできません。
本コラム内の「死後離婚」とは、配偶者がなくなった後に「姻族関係終了届」という書類を提出する手続きのことを指します。

「死後離婚」をすることで、亡くなった配偶者との結婚によってできた姻族(義理の両親やきょうだいなど)との関係を断つことができます。

近年、この「死後離婚」をする人が急増しているそうです。
法務省の戸籍統計によると、2013年度に「姻族関係終了届」の届出数が2167件だったのに対し、2017年度は4895件に増えています。
5年間でおよそ2.2倍に増加していることになります。

なぜ「死後離婚」が増えているの?

「死後離婚」をしなくても、亡くなった配偶者の両親を扶養する義務や、配偶者の両親からの相続を受ける権利は発生しません。
ではなぜ、死後離婚が増えているのでしょうか?

まず注目したいのは、夫に先立たれた女性が手続きをしている場合が多いということです。
これは、嫁と姑・舅との関係にトラブルがあったり、嫁が夫の親族に不満を抱いたりするケースが多いからだと考えられます。

「ままのわ」にもこんな意見が寄せられました。

私はこの制度を利用したいと思う派の人間です。
というのも、義家族にはいやな思いしかさせられておらず、はっきりいってこちらは親族と思われたくないからです。

 

このように積極的に「死後離婚」したいと思っている方もいらっしゃるようです。

夫が亡くなった後も、「嫁なのだから○○するのは当たり前」という考えを姻族から押し付けられ、嫌な思い、辛い思いをする女性が少なくないのではないでしょうか。

「姻族関係終了届」を提出すれば正式に姻族関係を断つことができるので、権利や義務の状況が変わらなくても、義両親との同居を解消しやすくなったり、義両親の介護等を拒否しやすくなったりします。

戸籍上は、姻族関係が終了した事実が記載されるだけで、除籍はされません。そのため、夫の遺産や遺族年金は変わらず受け取ることができます。

「死後離婚」のデメリットとは?

「死後離婚」をすることにより、姻族とのトラブルや不満を解消しやすい、気持ち的に楽になるということがわかりました。

次に、デメリットの例をご紹介します。
まずは、一度姻族関係を終了してしまうと元には戻れない、関係を回復できないという点があります。
場合によっては、亡くなられた配偶者に関係する法事などの連絡がこないかもしれません。

また、「嫁(もしくは婿)」としての役割がなくなったとしても、我が子と姻族との関係は続いていています。
配偶者側の祖父母や叔父叔母との関係がなくなることにより、我が子に何かしらの影響が出る可能性があることも考えておいた方がよさそうです。

逃げ道として考える

「死後離婚」については様々な考え方があると思います。
今、姻族との関係がそこまで悪くないとしても、今後どうなるかわかりません。
姻族関係を終了することができるという事を知っているだけでも、気持ちが楽になるかもしれません。

「ままのわ」にもこんな意見が寄せられています。

旦那のことは愛しているし、義実家とも可もなく不可もなくという感じなので、現時点では考えられませんが、そういう逃げ道があるというのは安心できますね。

 

せっかくできた姻族関係を終了することは、少し悲しい気もします。
配偶者が亡くなった後も配偶者側の親戚と良い関係を続けていけるように、お互いに思いやりたいものですね。

(文・Mio)


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