子供に「サンタさんってホントにいるの?」と突然聞かれたら、ちょっと慌ててしまいますよね。いつかはバレると思っていても、せめて小学生の間は……とか、本人が信じているならあえて本当のことを言わなくてもいいとか、親としては対処に悩む大問題。サンタさん問題にどのように対応してきたか、我が家のケースをお話ししましょう。

プレゼントはサンタさんが選んでくれるというスタンス

我が家では、子供が欲しいものを聞き出したり、サンタさんに手紙を書いたりして、親がそれを用意するというやり方は、長男が3才のときにやめました。

長男が欲しがっていたのは、当時放送していた「ウルトラマンダイナ」の隊員が持っているトランシーバー。ところが、どこを探してもそのおもちゃが見つかりません。変身アイテムやソフビ人形、飛行機などはたくさん出回っているのですが、トランシーバーが手に入らないので、仕方なくサンタさんからお詫びの手紙が届いたということにしました。
「●●ちゃん、トランシーバーがほしかったのに、ごめんね。ほかにも欲しい子がたくさんいたので、トランシーバーが足りなくなってしまいました」というような内容の手紙を書いて、クリスマスの朝にほかのプレゼントと一緒に枕元に置いておいたのです。

長男は、トランシーバーがなかったことより、サンタさんから手紙が届いたことに大興奮。これ以来、「今年はサンタさん何を持ってきてくれるかな」と言い続けて、「プレゼントはサンタさんが選ぶもの」というスタイルを徹底するようにしました。

「みんなのところは、欲しいものを持ってきてくれるのに」と思っていた時期もあったようですが、「今年は何かなあ」とずっと楽しみにしているのを見ると、こういう形にして良かったと思っています。

兄弟の年齢が離れている場合はサンタ演出が難しい

我が家は兄弟の年齢が6才も離れています。下の子が小学校3年生のとき、上は中学3年生。下の子にはまだ信じて欲しいものの、中学3年の長男がサンタさんを本気で信じていると、友達から「こいつ、やばい」と思われないかと心配になりました。

それで意を決して兄にだけ、「サンタさんは実はいない」ことを白状しました。話しているうちに、小学校時代に疑ったことはあるけれど、毎年思ってもいない意外なプレゼントが届くので、何となくサンタ存在説もありかも……と思っていたよう。年齢の離れた兄弟がいる場合は、下の子の夢を壊さないように、早めに手を打っておきたいものです。

友達から「サンタさんはいない」という話を聞いてきたら

次男が保育園に通っている頃、ちょっとおませな子が「サンタさんは、ほんまはお父さんやで」と言ったことで、ちょっとした騒ぎになったことがありました。

次男も「サンタさんはお父さんってみんなが言ってる」と疑いの目。あわてて否定すると「なんか、お母さんあやしい」と思われかねません。そこで「●●ちゃんの家はサンタさんが来なくなったから、パパがプレゼントを渡しているのかも」とお友達の話をいったん受け止めてみました。

我が家では、「信じない人のところには来ない」と普段から言い続けていたこともあり、●●ちゃんがサンタさんのことを信じないからサンタさんが来なくなった。それをかわいそうに思ったパパがプレゼントを渡しているというストーリーを無理なく信じてくれました。

「サンタさんって本当にいるの?」と聞かれたら

小学校高学年にもなれば、核心をついた質問をしてくる子も多くなるでしょう。我が家は次男が中学生になったときに、「サンタさんがいるのは間違いないけれど、世界中にはいっぱい子供がいるから、大きい子までプレゼントを届けるのは大変。もしかしたら、今年で最後かもね……」というような話をしました。

今になって話を聞いてみると、疑いつつも6年生まではサンタさんはいると思っていたようです。少年から青年になっていく中で、親の気持ちも汲みながら、フェードアウトする形でサンタさんから卒業しました。

テレビの情報には要注意

当時、絶対やめて欲しいと思ったのは、「サンタクロースはいるのか、いないのか論争」的なテレビ番組を、子供が観てしまう時間帯に放送すること。以前、朝の報道番組で、そういったテーマを取り上げていたことがあり、疑いもしていない子供がこれを見たらどう思うのかとイヤな気持ちになりました。

幸い、我が家は子供が目にする前にチャンネルを変えたので問題はありませんでしたが、テレビ局にも、もう少し配慮してほしいもの。子供がこういった番組を目にしないように、クリスマスシーズンは特に注意が必要です。

最後は慌てず、どっしり構えて

もう少し、サンタクロースの存在を信じていてほしいと思ったら、『あのね、サンタの国ではね…』といったサンタさんの存在を裏付ける絵本の力を借りるのもおススメ。何より、親が慌てたり、しどろもどろになったりすると、子供は「やっぱり、サンタさんはいないんだ」と確信してしまいます。子供が小学生くらいになったら「サンタさんって本当にいるの?」と聞かれたらどう答えるか、心と答えの準備をしておいてくださいね。

(文・上野典子)


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