帰省して久しぶりに親に会い、あれ?なんか歳とった?なんて思ったことはないですか?自分も歳を重ね、いつの間にか親もいい歳に。親の老後のことは漠然とした不安はあるけど、何もしていない人も多いと思います。

今回はもしもの時に備えて、帰省した時に確認しておくべきこと3つをご紹介します。

帰省した時に確認しておくべきこと3つ

(1)介護保険証

「健康保険証」と同様に「介護保険」にも「保険証」があるのをご存知ですか?「介護保険」は、40歳になると被保険者になり介護保険料を収めることになります。
皆さんの中にも“介護保険料を納めている”または、“そろそろ納める歳になる”など介護保険料に関して認識がある方はいらっしゃると思います。

介護保険制度の成り立ちは、超高齢化社会を迎えた日本において、高齢者を家族などの個人ではなく社会全体で支えるという理念のもと、2000年4月に誕生しました。

介護保険は65歳以上の人で “介護や支援が必要”と認められた場合、介護保険サービスを利用できます。(40歳から64歳は「特定疾病」とされる病気によって介護や支援が必要であると認められた場合になります。)

その証として、「介護保険被保険者証」(介護保険証)が65歳の誕生日月に送られてきます。
65歳以上の親御さんをお持ちの方は、見せてもらいましょう!

その際に、大事なことは、“介護保険証がどこにあるか”です。突然、親が倒れた時に「介護保険証」や「健康保険証」が見つからないということがあります。
「介護保険証」を見せてもらう際に、「健康保険証」も“どこにあるか”を確認できるといいでしょう。

介護保険証を見せてもらいながら、“もしもの時はどうしたいか”など親の意思を確認できたらいいですね。

(2)飲んでいる薬、過去にかかった病気、持病

セミナーなどで「親の飲んでいる薬を知っていますか?」と聞くと、
「数年前に病気になって薬を飲んでるのは知っているけど、何を飲んでるか知らない…」
「病名…なんだっけ」
と答えが返ってくることがあります。

もしもの時、必ずしも本人が話せる状態や、かかりつけの病院に運ばれるとは限りません。医師や看護師から「飲んでいる薬は?」と聞かれた際に、正式な名前をすぐに答えられるかどうかで治療に影響が出ることがあります。

ご飯の前や後に薬やサプリメントは飲んでいいないか気にてみてください。そして「どんな薬か」「薬の正式名称」や、「何錠飲んでいるか」などを確認しておきましょう!また、過去にかかった病気(既往歴)、持病を聞かれても答えられるようにしておきましょう!

このタイミングで一緒に確認できるなら、「薬などのアレルギー」や、「かかりつけの病院名」「主治医の名前」を聞けるといいですね。

(3)日常生活や習慣的にやっていること

何時に寝ている?起きている?
寝つきはいいか?悪いか?
習慣的にやっていることは何か?

普段の時は特に気にしていない親の「日常生活」や「習慣的にやっていること」の情報が、看護や介護の時に役立ちます。

<母親が脳梗塞で倒れたときの体験談>

私の母が脳梗塞で倒れた時、父は頭が痛いだけと思い「母のかかりつけの大学病院」ではなく、「近所の総合病院」に連れていきました。
意識がはっきりしないうちは、鼻からチューブを通して栄養を入れていたので、そのチューブを抜かないよう手にミトンをしてベットの柵に繋がれていました。その姿は見るに絶えないものがありました。

母が口から栄養を取れるようになり、ようやく鼻のチューブと手のミトン拘束が外れた時はとても嬉しく「お母さん頑張ったね!」とみんなで喜びました。しかし、それから3日後ぐらいにまた“ミトン拘束”をされた姿で寝ていました。

慌てて看護師に理由を確認したところ。

「高橋さんは、ベットから起きて徘徊しようとします。認知症の可能性もありキケンなので安全のためにしています!」

私は「認知症?」と疑問に思い、“いつ徘徊しているか”などを具体的に聞いたところ、

「夜中の2時か3時ぐらいに、毎晩起き上がろうとします!そして、なかなか寝てくれず・・・」

看護師さんのこの話でピンときました。母は、毎晩、2時か3時ごろにトイレに行く習慣がありました。その事を看護師さんに伝え、夜中に起きたら「トイレですか?」と声をかけてもらうようにしました。どうやらそれは当たりだったようで、すぐに“ミトン拘束”を外してもらうことができました。

もし、私が母の習慣を気にしていなかったら・・・母は認知症と診断され、薬を投与されていたかもしれません。初めて入院した病院、しかも後遺症でちゃんと自分の意思を伝えられない母の習慣を、医師や看護師が短期間で知ることは困難です。

親の日常生活や習慣などを知り、その情報を看護・介護に関わる方に伝えることは、“より良いケア”に繋がっていきます!この機会に、改めて親の日常生活や習慣的にやっていることを気にしてみてはいかがでしょうか。

専門家 高橋 佳子 width= ■専門家プロフィール:高橋 佳子
ケアポット株式会社代表取締役社長。介護のリアルコミュニティ「だれでもKAIGO部」部長。自身の親の介護の経験を活かし「かいご」に楽しさをプラスする!をテーマに活動。


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