人間関係上、相手の意に沿えず「断る」のは気が重いもの。特に子どもの交友関係もからむ「ママ友」の場合、お誘いを断るにも殊更に気をつかいますよね。嫌われない?子どもに影響はない?と逡巡してしまう、そのストレスを軽くする考え方を身に付けましょう。

大切なのは「誘ってくれてありがとう」の気持ち

子どもつながりの「ママ友」は、もともと100%自分自身の付き合いではないだけに、相性もさまざま。子育て時代の苦労を共有した「生涯の戦友」になることもあれば、子どもに共通項がある時期だけの一過性の知り合いで終わってしまう人もいることでしょう。

「誘いを断る」という状況でも、断ったダメージが自分ではなく子どもにいくのでは?といった心配があると、なかなか割り切って動きづらいですよね。
とはいえ全部のお誘いに付き合うわけにもいかない以上、遺恨を残さずスマートに対処したいものです。

まず基本中の基本として、誘ってもらったことへの御礼の気持ちは明確に伝えましょう。

  • 「誘ってくれてありがとう」
  • 「うれしかった」

など、大仰に飾らず、シンプルな言葉で十分です。

コミュニケーションの源は「言い訳しない誠実さ」

個々に用事や都合があるのはお互いさま。相手の厚意を無にする気まずさはあったとしても、お誘いを断ること自体は本来、非常識だったり責められたりすることではないはずです。

ですからお断りのフレーズも、変に言い繕わず、ありのままを話しましょう。むしろ変に気を回して嘘や言い訳めいたことを言うほうが、不自然さが伝わって逆効果になりかねません。

  • (親の・子どもの・家族の)体調がすぐれなくて
  • 家の片付けが全然終わってなくて
  • 予算的にピンチで
  • 別件でスケジュールが埋まっていて
  • 気分がちょっと乗らなくて

最後の例などはハードルが高く思えるかもしれませんが、気分の浮き沈みも誰にでもあること。「無理に出かけていって気を使わせるのも悪いし」「みんなの空気を盛り下げたくないから」などと言い添えたら、共感も得られやすいでしょう。

思いやるべきは相手の都合や動きやすさ

お誘いを断ったら険悪になってしまうかな?子どもがいじめられないかな?など、考えたら心配のタネは尽きませんが、どのみち断るなら、卑屈になったりビクビクしたりはせず平常心でいきましょう。

ただ、そこに「相手への思いやりがあるかどうか」が大切です。
断りづらくて曖昧な返事をするのは、自分自身が悪者になりたくない気持ちの表れかもしれません。相手の機嫌やプライドを推し量ったつもりでも、相手にとってはかえって迷惑でしかなく、優柔不断な人だと思われてしまいます。

そして「本当は行きたいんだけど」「また誘ってね」……気まずさを消そうと、その場しのぎでつい言いがちですが、「次の機会を作って、誘わなきゃ」と逆に相手を縛ってしまうフレーズでもあります。
本心から言うならもちろんOKですが、もし思ってないなら、言わないままでいたほうが、お互いにとってラクですよ。

ポジティブメッセージで対等な人間関係を築こう

「他人は鏡」といいますが、まさにその通りで、自分が相手に与えたイメージによって、相手の振舞いや態度・言動は変わってきます。
腹の探り合いのような人間関係の煩わしさを避けたいと思ったら、自分の意志をもち、相手のスタイルも尊重しつつ誠実に話すことを続けてみましょう。オープンマインドな人には自然と同系の友達が集まって、悩まずに話せる環境が整っていくはずです。

(文・森谷かおり)


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