子供どうしのケンカに親は口出しをするか否か。子供の交友関係、親の性格、学校の先生の対応など、まったく同じケースはないので単純に比較することはできません。我が家には年の離れた男の子が2人いるので、これまでにさまざまなトラブルを経験してきました。そのとき、どのように対応したか、私のケースをご紹介しようと思います。

子供は自分に都合の悪いことは話さない

みなさんは、全面的に我が子の話を信用できますか?子供を信用していないわけではありませんが、基本的に子供は自分に都合のいいことしか話さないものです。

例えば、「●●君にたたかれた」と子供が言い出した場合。実際にたたかれたとしても、たたかれる前に、うちの子が悪口を言ったのかもしれません。そのあと同じくらいやり返している可能性もあります。

何があったのか、きちんと話を聞いてみる

子供の話を鵜呑みにしないで、まずは何があったのかをきちんと聞きましょう。そして、「何が原因なのか」「これまでにも同じようなことがあったのか」「自分はどうしたいのか」を聞いて、これからどうすればいいかを一緒に考えます。

たたかれる理由がなく、暴力をふるわれたら子供も納得できないでしょう。「痛いから、もうたたくのやめて!」とはっきり言えない子もいます。うちの子にも、やめてほしいときは、大きな声で「やめて」と言うほうがいいと教えたことも。当り前だと親が思っていても、子供にとっては当たり前じゃないこともあるのです。

学校の中で起きたことは、学校で解決

学校ではさまざまなトラブルが起きています。親の耳に入らないこともたくさんありますが、「物が壊れた」「誰かがケガをした」といった内容のときは、学校から連絡がありました。学校の中で起きたことは、先生が話を聞いて、次に同じことが起きないように話し合ってもらうのがベスト。幸い、うちの場合はどの学年でも見て見ぬふりをするような担任の先生はおらず、とても親身になって対応してもらえたので、助かりました。

「今こういったことが起きている」と事情を伝え、学校でも様子を見ていただくようにお願いしたこともあります。その際、「うちの子は被害者なんです」という態度はNG。我が子可愛さに現実が見えなくなっている親と思われかねません。何より、つげ口ではなく一歩引いて事実を伝えることが重要です。

周囲の子供に話を聞いてみる

友達が我が家に遊びに来たときに、学校での様子を教えてもらうことも多かったです。うちの子と同じようにたたかれている子もいて、「学級会で話し合ってみたら?」と子供に提案したことも。簡単ではないでしょうが、できれば子供自身が動いて状況が変わればという思いもありました。

高学年になると、力で抑え込むような友人関係は成立しないので、周囲の子供たちも、たたく子を避けるようになっていたよう。ほかに、一緒に遊んだり、話したりできる友達がいることは、本人にとって大きな支えになっていたと思います。

いじめの場合は放っておかない

子供のけんかが親同士のけんかになると、話がこじれて大きくなってしまいます。ただし、けんかではなく「いじめ」だと判断したときは別。私は相手の親と直接話をするべきだと思います。

それまでにも小さな揉め事はたくさんありましたが、橋の上から通学帽を投げられたり、文房具を壊されたりしたことがあり、さすがに先方に事情を説明しました。本人を連れて家まで謝罪に来られたのですが、しばらくするとまた同じことの繰り返し。ある時ケガをして帰ってきたので、さすがに強く抗議したところ、「いじめられるほうにも問題がある」と言われてとても驚きました。

子供に「●●君にお母さんから怒ろうと思うけど、言っていい?」と確認してから、「何をしたか分かっているの?」と親ではなく相手の子と直接話をしたこともあります。子供相手に、何て大人気ない……と思う方もいるかもしれませんね。私の行動が正しいかどうかは分かりませんが、いじめの場合は親が出ていくべきだと思っています。その後もいろいろありましたが、以前よりひどくなることはありませんでした。

子供のほうが現実を見ている

実は、同じ子とのトラブルが保育園時代から小学校6年まで続きました。本当に一方的にやられている時期もあったので、「やられたら、やり返す」はダメだと分かっていましたが、あまりに悔しくて「殴りかえしてこい」と言ったこともあります。でも、「たたき返すと倍になって返ってきて、もっと痛い思いをするから、僕はやり返さない」と子供に言われて、親より子供のほうが現実を見ていると実感しました。

状況に応じて、正しい対応は変わってくるもの。大切なのは、何が起きているのかをきちんと把握することだと思います。まずは子供の話を聞いて、親子で話し合うことから始めてみてくださいね。

(文・上野典子)


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