お住まいの自治体の育児情報で「子育て支援センター」というのを見たことがありませんか? 育児情報の提供や育児相談、家族の支援のための拠点である子育て支援センターを知って、子育てに活用していきましょう。

子育て支援センターは乳幼児育児の相談の場

進学や就職、転勤にともなって引っ越して地元を離れて子育てしているご家庭は多いですよね。「家族や友人に相談したいけれど、今はその機会がない」という人をサポートするために、国が地域子育て支援拠点事業を行っています。現在、厚生労働省が呼びかけて、各区市町村の中学校の校区に1つ、つまり全国で1万カ所を目指して拡充が図られているところです。

家族や友人と離れて暮らしながら育児で、こんなことに悩んだことはありませんか?

「育児ばかりで大人と話す機会がない」
「子どもの発達で心配事がある」
「保育園や幼稚園の入園の前に子ども同士で過ごす練習をさせたい」

そんな悩みに対応するために、地域子育て支援拠点はそれぞれ、

  • ひろば型:遊びや学び、事業者によっては一時保育も行う子育て親子の交流の場
  • センター型:保育士・看護師などが相談に対応する育児相談の場
  • 児童館型:児童館内・児童センター内で小学生のいない時間帯に提供する親子の交流の場

子育て支援センターは、2つめ。保育士・看護師などの専門家が育児相談に対応する場所です。

実際に子育て支援センターを利用してみた

小学校入学前で育児に心配のあった私たち家族は、子育て支援センターを利用しました。

わが家が子育て支援センターを利用した理由

わが家には元気で朗らかだけれど、時々気難しい様子を見せる女の子がいます。

歩く前から説明をよく聞いて理解しているように見える、ひらがなやカタカナを憶えたいと言い出したと思ったら自分で練習して4歳になる前には手紙を書いてくれるようになるなど、親のひいき目で見ると「天才というほどではないけれど、ちょっと賢いんじゃない?」と思える子どもでした。

しかし、育てにくさのほうも際だっていました。母乳に執着して2歳を過ぎても卒乳しない。特に寝る前の断乳を試してみたら1週間泣き続けて、親のほうが泣かれ疲れて結局止められない。一人で寝落ちすることは病気のとき以外一切なく、添い寝しないと寝ない。寝入ってから離れようとすると気配を察知して泣いて起きてしまうのは、幼稚園年長になっても続いていました。

また、幼稚園では年中までは問題がなかったけれど、年長になってから、お絵かきや工作で自分の理想とする「完璧な仕上がり」にならないと、ひどく悔しがって泣いてしまうこともしばしばありました。

公立小学校は幼稚園ほど手厚くはありません。「このまま小学校に入学すると、適切な睡眠時間を取れなかったり授業で思い通りに仕上がらなくて泣いたりして、勉学に悪影響があるかもしれない」と先行きが不安になったこと、また「もしかしたら発達障害があるのかもしれない」との心配から子育て支援センターに連絡を取りました。

子育て支援センターに相談する

住まいの自治体のホームページから子育て支援センターの問合せ窓口にメールしてみると、相談の面談時間を予約する流れに。幸い週末でも空いていたので、小学校入学を直前に控えた3月の土曜日に家族3人で訪問することにしました。

当日に訪問すると、心理士の方2人が出迎えてくれました。思いがけず人が少なく、併設の広場のほうも空いていて、娘は心理士の方と1対1で絵本やお絵かき、ままごとなどで遊びながら待っていることになりました。もしかすると、発達障害の有無をチェックされていたかもしれません。

私たち夫婦はもう一方の心理士の方と面談をすることになりました。生まれた時からずっと一人で寝られないこと、完璧主義過ぎて泣いてしまうことなど、現状で困ったことを説明すると、「それは大変でしたね」と声をかけられました。

アドバイスはまだ何もない状態でしたが、この言葉で夫婦ともに「困り感をわかってもらえた!」と急に手応えを感じたのを憶えています。親や友人に話しても暗に「育児の仕方が悪いんじゃない」とほのめかされるだけで、理解してもらえないままで、夫婦で悩みながらも育児を頑張ってきていました。ちょっとした言葉で元気がもらえたように感じたのは、無事乗り切っているつもりだったけれど、実はかなり無理をしていたせいかもしれません。

子育て支援センターは他の機関とも連携している

心理士の方と話すうちに、家庭だけでなく幼稚園・小学校での過ごし方についても継続して見守っていく必要がありそうだという結論に至りました。そこで紹介されたのが、自治体の教育相談です。

教育相談は、幼稚園から高校生の年齢に当たる子どもとその保護者などが利用できる相談サービスです。心身の発達や人間関係など様々な悩みについて無料で専門家に相談できます。

わが家の場合は「来室相談」を予約することになりました。その後は、心理士との面接、心理検査、プレイセラピーなどが続いていきます。

気軽に活用したい子育て支援センターの育児相談

育児相談というと、つい虐待のような深刻な悩みでないと相談してはいけないと思いがちですよね。しかし、小さいように見えて、実際には家族全員が困ってしまうような悩みもあります。まだ大丈夫とガマンするのを止めて、話して一息つくのもいいものですよ。

(文・竹原万葉)


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