子どもは愛おしい存在ですが、育児はつらいことも多いですよね。今回は、社会人と母親の両方を経験した私が、「育児より仕事の方が楽だ」と思うことをお話します。個人的な意見ですが、共感していただけることも多いかもしれません。

育児はがんばっても給料が出ない

育児は仕事と違って、給料が発生しません。当たり前のことですが、やはり「お金」は、人のモチベーションにダイレクトに関わります。
もちろん、仕事だって責任感を持ってやり遂げなければならないし、毎日通勤することはとても大変です。ですが、それでも毎日頑張れる理由の1つは、「給料」があるから。私も、独身のころは毎日忙しく働いていましたが、「もうすぐ給料日だから頑張ろう」や「残業はつらいけど、残業代が出るから頑張ろう」など、「給料日」を1つの目標とすることでモチベーションを保っていました。

では、育児はどうでしょうか。一生懸命子どもの世話をしても、もちろん給料などもらえません。それどころか、「母親なんだから、育児をするのは当たり前だ」と言われ、弱音を吐くことすら許されない風潮もあります。もちろん、子どもの存在はお金には代えられません。お金なんかより大切です。やりがいだって感じます。
それでも、やはりつらいときには「何の報酬もないのに、どうしてこんなつらい思いばかりしなければいけないの」と思ってしまうものです。

育児はスケジュール通りにいかない

自分の立てたスケジュール通りにいかないところも、育児がつらいと感じる要素の1つ。仕事は、何事も「時間厳守」が当たり前です。会議の時間や締め切り日などがズレることはほとんどありませんし、自分の都合で会社の予定をめちゃくちゃにする社会人も、滅多にいません。

育児をしていると、「10時に公園に行く」という簡単な予定でも、うまくいかないことがあります。家を出る直前になって、子どもが突然グズりだし、時間が大幅にズレたり、予定自体なくなってしまったりすることも、よくありますよね。とくに、小さな子どもに時間を守ることの大切さを伝えるのは、とても難しいことですし、スケジュール通りにいかないのも当たり前です。しかし、自分のペースがつかめない日々が続くのは、自分が思っている以上にストレスになるものです。

育児は退勤も辞職もできない

仕事は、どれだけつらくても「退勤時間」という終わりがあります。本当につらくなれば、その仕事を辞めて、別の仕事に転職するチャンスもあります。
ですが、育児は明確な退勤時間が決まっていないし、もちろん途中で投げ出すことも許されません。夜泣きで夜中に何度も起こされ、ろくに眠れず朝を迎えることなんて多々あります。育児も、仕事と同じくらい重労働です。休む時間がいつとれるのか、明確にわからないままやみくもに働くつらさは、私自身、仕事では味わったことがありません。

もちろん、本当に子育てをやめようと思ったことはありませんが、「嫌になったらやめてしまおう」という“もしも”のときの逃げ道が確保できないことも、追い込まれる要素の1つだと感じます。育児は、やめていいものではありません。ですが、どんなに子どもを愛していても、「もうやめたい」と思ってしまうことだってあるのです。

それでも仕事では得られないものがある

社会人と母親を両方経験した私ですが、正直「仕事の方が楽だ」と感じることのほうが断然多いです。同時に、やはり子どもの尊さは、何ものにも代えがたいと感じることも多いです。母親にならなければ、私は「心の底から人を愛する気持ち」とはどんなものなのかを、知ることもなかったでしょう。子どもは、言葉では言い表せないほど、愛おしい存在なのです。それでも、こうして弱音を吐いてしまうときだってあります。母親だって、人間なのですから。

(文・まおにゃん)


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