毎日の仕事や育児、家事全般に忙しいワーママにとって、在宅ワークはとても魅力的な働き方。興味はあるけれど、どんなものなのか不安に感じてはいませんか?
今回は、在宅ワークと会社員・内職のさまざまな違いについて解説したいと思います。

在宅ワークは保障される法律が違う

在宅ワークや会社員、内職の大きな違いのひとつに挙げられるのは「法制度」の面。
働き方が違うと、それを保障する法律も変わってきます。

会社員は「労働基準法」などで保護

  • 雇用されるときに事業主との間で「雇用契約(労働に従事することで、事業主が報酬を与えることを約束する契約)」を結ぶ。
  • その契約において、労働条件に関する最低基準を定めた労働基準法の保護下に。労働時間や賃金などの労働条件を事業主側が明示することで、労働者の権利が守られる。

内職は「家内労働法」が適用

  • 立場的に不安定な家内労働者を保護する目的の、家内労働法という法律が適用。
  • 委託者は、仕事内容や報酬などの条件を記した家内労働手帳を交付するよう定められている。

「下請法」適用の在宅ワーク

  • 在宅ワーカーは「請負契約(受注者が仕事を完了することを約束し、発注者がその「結果」に対して報酬を支払う約束をする契約)」を結ぶ。
  • 受注者の利益確保のために「下請法(下請代金支払い遅延等防止法)」が適用。

「確定申告必須」社会保障や税金面での違い

会社員と在宅ワークとでは、税金の納め方や年金、健康保険などが全く変わってきます。
ここでは、気になる社会保障や税金についての違いを説明します。

会社員の社会保障は手厚い

  • 労災保険や雇用保険、健康保険、厚生年金保険などに加入できる。
  • 夫の扶養に入っている場合、年間103万円以上にならなければ基本的に税金(所得税)などの納付の必要はない。

在宅ワークや内職は確定申告が必要

  • 在宅ワーカーは仕事を請負って働く個人事業主。そのため、社会保険は自分で加入する。
  • 内職の報酬は、給与所得ではなく雑所得
  • どちらも、収入が多くない場合は夫の扶養に入っていることが可能だが、確定申告をして納税額を確定させる必要がある。

自分で受注し、請求して得る「在宅ワークの報酬」

実際に在宅ワーカーとして働いたら、どれだけの収入を得られるのかと不安に感じているワーママさんは多いのではないでしょうか。
在宅ワーク初心者も含めた、「在宅ワークの年収の実態」は以下になります。

在宅ワークによる月収は、5万円以下が27.7%で最も多く、続いて6~9万が18.0%、10~19万が18.5%。20万円以上、30万円以上、中には100万円以上という方もいるようです。
引用元:厚生労働省「在宅就業者総合支援事業」

想像していた報酬額と比べて、いかがでしたか?
在宅ワークの場合、納品を終えたらすべて完了ではなく、自分で発注者に請求書を送付しなければなりませんのでご注意くださいね。

会社員・内職、それぞれの報酬額の違い

●会社員の場合

  • 毎月給与が支払われる。
  • ボーナスや寸志など、毎月の給与と別に支払われる(場合もある)。

●内職の場合

  • 簡単な軽作業につき、1作業あたりの単価は1円からと非常に低い。
  • 発注者への請求行為はなく、納品すると1ヶ月以内に伝票などに基づき工賃が支払われる。

比較的低めの報酬額からスタートすることが多い在宅ワークですが、実績を積んでいき、年間で100万円以上を稼ぐ人も多いです。
短時間のパート勤めと考えれば、自宅にいて、家族のそばにいられる在宅ワークの働き方はとても魅力的ですね。

在宅ワークは、会社員や内職より自由度が高い

在宅ワークはパソコンやスマホなどを使って行う仕事です。
その勤務形態や仕事内容は、会社員・内職とどのように違うのでしょうか。

通勤や残業、就業規則がある会社員

  • 就業規則があり、業務時間が決まっている。
  • 仕事量を調整できない。
  • 会社(上司)から指揮命令された業務を行う。
  • 通勤や残業があるため、時間に縛られがち。

内職は簡単で自己負担がない

  • 簡単な物品の加工や部品の組み立て、袋詰めが主な仕事。
  • 発注者が道具や材料を用意してくれるため、自己負担がない。
  • 急な用件に対応したりできるので、自宅で働きたいワーママさんにぴったり。

在宅ワークは縛られない働き方が可能

  • ライティングやデータ入力などパソコンでできる仕事が多い。最近では、パソコンは使わずにスマートフォンで行うものも増えている。
  • 仕事は自由に選べる。自分のやりたい仕事を選んで受注することができる。
  • 期日に間に合えばいつ仕事をしてもよいので、会社員として働きながら自分の好きな仕事を副業にしている人もいる。

在宅ワークは、しくみを理解すれば不安なく始められる

自宅でパソコンを使ったり、スマートフォンを使ったりしてどこでも仕事ができる在宅ワーク。会社員・内職との違いを知ることで、在宅ワークが「不安なもの」ではないとお分かりいただけたかと思います。時間の融通が利く上に、精神的に無理をせずに働くことができるので、「自分にもできそう」「在宅ワークっておもしろそう」と思ったら、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

文・山本ゆきえ/株式会社キャリア・マム


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