「お友だちに手が出る」発達障害の子ども(3歳~)行動の理由と対処法

すぐに手が出てしまうため乱暴な子と思われることも



  • 出典:株式会社法研「子どもの発達障害 家族応援ブック」
  • 著者:高貝 就 浜松医科大学 子どものこころの発達研究センター特任准教授

 3歳を過ぎると、子どもは社会性が出てきて友だちとの関わりが増えます。そのなかで対人関係での行動が気になり始めます。

 ほかの子と遊んでいるときなどに、ささいなことがきっかけで「相手を叩いたり、噛みついたり」してしまいます。叱っても直りません。周囲からは「しつけがなっていない」「わがままな子だ」と思われてしまうことも多いようです。

Why ?

*言葉でうまく表現できなかったり、衝動的に動いてしまうため、乱暴に見える場合もあります。

 言葉の発達がゆっくりな子どもの場合、相手に対する不満やいらだちを言葉にすることができずに、手を出してしまったということも考えられます。自分の気持ちをわかってもらいたいという気持ちのあらわれです。また、自分の身体の動かし方が不器用なために、友だちにぶつかってしまったり、乱暴に見えてしまう場合もあります。

こう対処

*子どもの成長度合いとその行動がふさわしいものか観察。乱暴な行動をしても叱らずに、危険なことだけは周囲が注意を。

 衝動的な行動を起こしてしまう子でも、後からその理由を聞くと訳があるものです。乱暴な行動をしてしまったときにはいきなり叱るのではなく、自分の気持ちを言葉で説明できるように、ゆっくりと促していくことが望ましいですね。「自分が後回しにされたのが辛かったの?」など、答えやすい質問でたずねてあげるのも一つの方法です。子どもがなぜそんな行動をとったかを聞いたうえで、よくなかった行動に対しては「叩かれたりしたら、痛いし、悲しいのよ」と伝え、「そんなときは、『やめて』『返してね』と言うとわかってもらえるのよ」などと具体的にどう対応したらいいかを教えてあげてください。


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