ドルチ

絨毛癌の疑い⚠️

術後の経過について検査を受けてきた。
前回の手術で見つかった事についても聞いた。

いつもは温和な担当医の顔が、今日は少しこわばっていたように思う。
「絨毛癌の疑いがある」と言っていた。

まじすか。そっかー。
でも見つかって良かったよねぇ。
見逃されてたら早死にするところだったもんねぇ。
やー、危なかったわー。

「まじすか」と正直な声を上げたら、担当医は冗談じゃあないぞという顔をした。

「治療を受けるにあたって、参考に読めそうな本とかありますか」と訊いたところ、参考文献をいくつか教えてもらう事ができた。
会計を終えた足で図書館に向かい、司書さんの助けを借りて目当ての写しを取った。
帰ったあとは医学論文をググってみたりした。

世の中には、訳が分からなくなるほど恐ろしい事が沢山ある。
けれど、本気で恐れなければならない事というのは、意外にもただ一点に尽きる。
それって「正当な恐れ方を忘れた瞬間」だ(考えたくない事だが、もしもの時にはこのフレーズを遺言の一節としたい)。

調べる事、観察する事、経験する事。
そんな一連の行動を通じて、私はどれだけ恐れたら良いのかを推し測る。
今回もそんな風に対応してみるつもりだ。
手遅れになった事は、まだない。

自主的な調査の結果は、次の通りとなった。

「絨毛癌」は、子宮周りの癌の中でもかなり転移や増殖が速い部類とされる。
反面、抗癌剤がてき面によく効く傾向もある
(私見:きっと元の組織が組織だけに、柔らかい土壌にあっては増殖しやすく、同じだけ壊れやすくもある、という事なのだろう)。

予後としては8〜9割は寛解、温存もできる見通し。

早期発見と治療によって、かなりの高確率で助かっている。
死亡例は、なくはない、といったところ。
日本国内では患者数自体が多くなく、そのため死亡例も少なく見えるようだ。

しばらくは大人しく治療を受けてみる事としたい。

何かと嘘のつけない私は、夫に包み隠さず、病状と、治療を受けるつもりである事を伝えた。
彼は「かわいそうに」と言って、静かに泣いた。
私には、震える巨人の背中を「大丈夫だよ」と宥める事しかできなかった。

なんて悪い妻、なんて悪い嫁だろう。
このところ、婚家の面々を泣かせてばかりだ。

私が好きになったのは、お節介のすぎるナニワのお母ちゃんに育てられた、更なるお節介の進化系を地で行くみたいな人なのかも知れない。

彼や、彼の家族を置いて死ぬのは厭だなあ、と初めて思った。
私が居なかったら、どいつもこいつも(かなり失礼だけど)なんか変な商法にひっかけられてしまいそうで心配だ。変な壺を売りつけられたりしてさ…

だから、絶対に死ねない。何としても8〜9割の治療成功圏に食い込んでやる。

それにしてもホント、癌なんて。
見つかって良かったよねぇ。
今日は長い一日だった気がするよ。

やれやれ…って感じだ。

2018-02-19 21:44:31